パリのラグジュアリーブランドが苦戦する理由と、これからの「体験設計」という新戦略
- 4月29日
- 読了時間: 3分
パリの中心地、特にマレ地区やシャンゼリゼを歩いていると、ある違いに気づきます。
Louis Vuitton や Hermès には行列ができている一方で、Kering 傘下のブランド、例えば Balenciaga や Saint Laurent では、店舗に人が少ない場面も見られます。なぜ同じ「ラグジュアリー」でここまで差が出るのでしょうか?その答えは、商品ではなく“体験”の質にあります。
ラグジュアリーは「モノ」から「記憶」へ
これまでのラグジュアリーは、品質・ブランド力・希少性が中心でした。
しかし今は違います。 顧客が求めているのは「忘れられない体験」
つまり、
何を買ったかではなく
どんな気持ちになったか
が重要になっています。
なぜKering系ブランドは苦戦しているのか
Balenciaga や Gucci は、ここ数年「話題性」や「トレンド」に強く依存してきました。
しかし現在は、 「意味」や「本質」への回帰が起きています。
さらに大きな問題は、店舗体験です。
接客のばらつき
スタッフ同士の競争
チームとしての一体感の欠如
これにより、ブランドの世界観が店舗で崩れてしまっているのです。
ラグジュアリーブランド店舗で起きている“ズレ”
多くの店舗では、いまだに
「何かお飲みになりますか?」
「こちら新作です」
といった接客が中心です。
しかし正直に言うと、それでは記憶に残りません
顧客が求めているのは、「自分が理解された」と感じる瞬間です。

成功しているラグジュアリーブランドの共通点
Louis Vuitton はその好例です。
特に Pharrell Williams によるショーでは、
視覚
音
香り
空間
すべてを使った「五感体験」が設計されていました。
これは単なる演出ではなく、記憶に残る体験設計です。

これからの店舗に必要なもの
今後のラグジュアリー店舗は「販売の場」ではなく「感情を動かす場」である必要があります。
<具体的に必要な変化>
① 接客 → 読み取る力
顧客の雰囲気・状態・気分を感じる
② 提案 → ストーリー化
「新作です」ではなく「今のあなたに合う理由があります」
③ チーム → 協働
個人売上ではなく「チームで体験を作る」
④ 空間 → 感情設計
入店から退店までの“感情の流れ”を設計する

マレ地区から始まる変化
Le Marais(パリのマレ地区) のようなエリアでは、
感度の高い顧客
観光客
地元のリピーター
が混在しています。
ここで求められるのは「軽やかで洗練された体験」
中価格帯ブランドにチャンスがある理由
洋服ブランドで言うならば、AMI Paris、Sandro、Maje等のブランドは今、「もう一段上に行きたいフェーズ」にいます。つまり、体験による差別化が最も効くタイミングです。
弊社が提案する新しいアプローチ
私は現在、「顧客体験設計 × おもてなし × 感性トレーニング」を組み合わせたプログラムを開発しています。
<コンセプト>
商品を売るのではなく 記憶を設計する
<提供内容>
接客の感情設計
言葉の使い方
「間」の取り方
空気感・存在感のトレーニング
チーム体験設計
これからのラグジュアリーは ブランドではなく体験で選ばれる時代になります。
そしてその中心にあるのは、 「人」です。

記憶に残る体験型販売人材育成プログラム実習コンセプト©️Allo France Jp 現在、パリへ出展するブランド・店舗向けに体験診断・コンサルティングを行っています。ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
⭐︎筆者について
Allofrancejp 代表 萩野アリサ
イギリス留学後、就職を機にパリへ移住。現在はパリを拠点に、日本企業のフランス進出サポートや展示会同行、駐在員の住居探し・生活セットアップなど、現地サポートサービスを提供しています。→会社概要は、こちらから。






















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