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海外進出で日本らしさは必要?グローバルブランドが考えるべきブランディング戦略

1 日前
読了時間: 5分

海外出店や海外進出を検討するとき、多くの企業が一度は考えるテーマがあります。

それが、「日本らしさをどの程度打ち出すべきか」という問題です。実際、日本食やアニメ、伝統文化など、日本への関心が高い国や地域では、「日本らしさ」が集客のきっかけになることがあります。


一方で、将来的に複数の国へ展開し、グローバルブランドを目指すのであれば、あえて日本らしさを前面に出さないという選択肢もあります。


大切なのは、「日本らしさを出すか、出さないか」ではなく、どの市場で、誰に、どのようなブランドとして認識されたいのか。

海外進出では、商品そのものだけでなく、ブランドの見せ方やポジショニングまで含めて設計することが重要です。


海外進出、現地法人チーム
海外進出、現地法人チーム

ジャパンブランド型


日本文化や日本ならではの価値を前面に打ち出す戦略です。

例えば、

  • 日本食

  • 日本の伝統工芸

  • アニメやキャラクター

  • 和のデザイン

などが代表例です。

「日本だから行きたい」「日本だから買いたい」という動機を生み出しやすく、海外進出の初期段階では大きな武器になります。


グローバルブランド型


一方で、国籍を前面に出さず、ブランドそのものの価値で選ばれることを目指す戦略もあります。


お客様が評価するのは、

  • 商品の品質

  • デザイン

  • 利便性

  • 顧客体験

です。


「日本企業だから」ではなく、

「このブランドだから選ぶ」

という状態を目指します。


グローバルブランドを目指すなら、国籍だけに依存しないブランド設計が重要



世界中で支持されるブランドを見ると、必ずしも自国文化を前面に出しているわけではありません。

なぜなら、グローバルブランドが目指すのは特定の国のファンではなく、世界中の顧客だからです。

例えばパリで成功した店舗を、

  • ロンドン

  • ドバイ

  • シンガポール

  • ニューヨーク

へ展開するとします。


そのとき、ブランドの魅力が「日本らしさ」だけに依存していると、市場ごとに受け方が変わってしまいます。


しかし、

  • おいしい

  • 快適

  • 美しい

  • 使いやすい

といった価値が中心であれば、国や文化が変わっても再現しやすくなります。

これは多店舗展開やフランチャイズ展開を考える企業にとって大きなメリットです。



海外進出の時のブランディングの戦略のメリット


1. 市場を限定しない

日本文化に興味がある人だけでなく、より幅広い顧客層を取り込めます。

「日本好き向けのブランド」ではなく、「誰もが利用するブランド」になりやすくなります。


2. 世界各国で展開しやすい

ブランドコンセプトが国籍に依存しないため、新しい国への出店時にも同じ価値を提供しやすくなります。


3. 価格競争に巻き込まれにくい

国籍ではなくブランド価値で選ばれるようになると、価格だけで比較されにくくなります。

品質や体験が評価されるブランドは長期的な競争力を持ちやすくなります。


ただ、一方で注意点もあるのも注意点です。この戦略には難しさもあります。


最大のリスクは、

「何者かわからないブランドになること」

です。


海外進出を意識するあまり、

  • シンプル

  • グローバル

  • 洗練

だけを追求すると、競合との差別化ができなくなることがあります。


お客様から見れば、

「結局このブランドの特徴は何なのか分からない」

という状態になってしまいます。


グローバルを目指すことと、個性をなくすことは全く別の話です。


日本らしさは消すのではなく翻訳する


ここで誤解してはいけないのは、

「日本らしさを捨てるべき」

という話ではないことです。

むしろ日本企業には世界で評価されやすい強みがあります。

例えば、

  • 丁寧な接客

  • 清潔感

  • 品質へのこだわり

  • 細部への配慮

  • 誠実な対応


これらは世界共通で評価される価値です。

和風の装飾や日本文化の演出に頼らなくても、お客様はサービスや商品を通じてその違いを感じ取ります。


重要なのは、日本らしさを演出することではなく、日本企業ならではの強みを世界共通の価値へ翻訳することです。


まとめ


海外出店や海外展開を考える際、日本らしさを打ち出すことは有効な戦略のひとつです。

しかし、世界各国で支持されるグローバルブランドを目指すのであれば、国籍そのものではなく、ブランド価値を中心に据える考え方もあります。

その場合に必要なのは、日本らしさを隠すことではありません。

日本企業ならではの強みを、世界中のお客様に伝わる価値へと変換することです。

海外進出で本当に考えるべきなのは、

「どう日本を見せるか」

ではなく、

「どんな価値を世界に届けるか」

なのかもしれません。


海外出店の戦略設計でお悩みの方へ


海外出店では、出店国の選定や店舗開発以上に、

「どのようなブランドとして市場に入るのか」

という戦略設計が重要になります。

日本らしさを前面に出すべきなのか。

それともグローバルブランドとして価値を訴求するべきなのか。

正解は業種や商品、ターゲット市場によって異なります。

私はこれまで海外市場での店舗開発や事業立ち上げに携わる中で、数多くの成功事例と失敗事例を見てきました。

もし海外進出や海外展開を検討されているのであれば、出店ありきではなく、まずはブランド戦略や市場戦略から一緒に整理してみませんか。

市場選定、出店戦略、ブランドポジショニング、パートナー選定まで含めてサポートしています。

海外出店に関するご相談はお気軽にお問い合わせください。


AllofranceJPでは、日本企業のフランス進出において、戦略設計から市場選定、出店、ブランドづくりまで、現地での実務を含めてサポートしています。


また、日本人向けに、

  • 物件斡旋

  • 個人契約の住居探し

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⭐︎筆者について


Allofrancejp 代表 萩野アリサ

イギリス留学後、就職を機にパリへ移住。現在はパリを拠点に、日本企業のフランス進出サポートや展示会同行、駐在員の住居探し・生活セットアップなど、現地サポートサービスを提供しています。→会社概要は、こちらから。



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