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【2026年版】パリ駐在前に知っておきたいこと(後編)|学校・習い事・日本食・暮らしの準備を現地コンサルタントが解説

  • 22 時間前
  • 読了時間: 8分
楽しいフランス生活を過ごす駐在員さん親子
楽しいフランス生活を過ごす駐在員さん親子

前編では、パリ赴任が決まったらまず知っておきたい「住まい探し」「人気エリア」「家賃相場」「物価」についてご紹介しました。


今回はその続編として、お子さまの学校、習い事、日本食、そしてパリでの生活を実際に始めるときに考えておきたいことについてお話しします。


私はパリを拠点に、日本企業のフランス進出やビジネスのサポートを行う一方、駐在員の方やご家族の住まい探し、生活の立ち上げもサポートしています。その中で感じるのは、パリでの暮らしは「家さえ決まれば終わり」ではないということです。むしろ、どんな学校に通うのか、どんな生活をしたいのか、家族が何を大切にするのかを先に考えておくことで、住む場所も自然と決まってくることがあります。


今回は、実際に駐在されるご家族からよくご相談いただくポイントを中心にまとめてみます。


▪️お子さまの学校は、家探しより先に考えておく


駐在でご家族と一緒にパリへ来られる場合、住まい探しと同じくらい重要なのが学校選びです。特に小さなお子さまがいる場合は、

「日本人学校にするのか」

「インターナショナルスクールにするのか」

「フランスの現地校にするのか」

によって、生活のスタイルがかなり変わります。

そのため私は、学校が決まってから家を探す、あるいは少なくとも学校の候補をある程度絞ってから住む場所を考えることをおすすめしています。家を先に決めてしまってから「希望していた学校から遠かった」ということになると、毎日の送迎や通学が大変になってしまうからです。


小学校1年生、フランスではCPのクラスの生徒たち
小学校1年生、フランスではCPのクラスの生徒たち

▪️日本人学校|海外生活が初めてのご家族には安心感


日本人学校を選ばれるご家族は、今でも多くいらっしゃいます。

日本語で日本の教育課程に沿って学べることはもちろん、同じような環境の日本人駐在員家庭が多いため、海外生活が初めてのお子さまにとっても馴染みやすい環境です。

ここで一つ注意したいのが、パリ日本人学校の校舎はパリ市内ではなく、モンティニー=ル=ブルトンヌーにありますということ。

そのため、「学校がある場所の近くに住む」というより、実際には通学バスのルートと自宅の位置を考えながら住む場所を決めることが重要になります。

パリ日本人学校では通学バスが運行されており、2026年度のバス分担金は利用月のみ月額320ユーロとなっています。授業料も2026年度から改定されていますので、赴任時には必ず最新情報を学校へ確認しておきましょう。15区・16区が日本人駐在員のご家族に人気なのも、単純に「日本人が多いから」だけではありません。日本人学校の通学を含めた生活動線を組みやすいということも、大きな理由の一つです。


▪️現地校という選択肢もあります


最近では、フランスの現地校(私立または公立)にお子さまを通わせるご家庭も少しずつ増えています。特にお子さまがまだ小さく、フランス語を自然に身につけられる環境を希望される場合には、一つの選択肢になります。


パリ市の公立学校は、基本的に住所による学区(sectorisation)があり、住む場所と学校が密接に関係しています。2026年度の公立学校の新規登録も、パリ市がオンラインで受け付けています。


つまり、現地校を希望する場合は、

学校を決める → 家を探す

というより、

希望する学校・学区を調べる → そのエリアで家を探す

という考え方が必要になります。

また、フランス語がほとんど分からない状態で現地校に入る場合は、お子さまの年齢や性格、滞在予定期間なども含めて慎重に考えた方がよいでしょう。


▪️小さなお子さまなら、モンテッソーリも選択肢


まだ幼稚園・保育園くらいのお子さまの場合、モンテッソーリ教育を取り入れた学校やスクールを検討されるご家庭もあります。パリにはモンテッソーリ系の教育施設が複数あり、2〜3歳くらいから受け入れているところもあります。モンテッソーリ系の教育施設は、英語とフランス語のバイリンガルでのカリキュラムを提案している施設が多くあります。


ただし、ここも「モンテッソーリだから良い」という単純な話ではありません。

教育方針、フランス語と英語の割合、保育時間、立地、費用などを比較して、ご家族に合うかどうかを見ることが大切です。また、親御さんが学校行事などに参加する機会が義務付けられていて、経済的な面に加え、時間にもゆとりがあるご家庭に最適です。


3歳〜6歳クラス モンテッソーリ教育機関
3歳〜6歳クラス モンテッソーリ教育機関

▪️習い事は「家を決めてから」ではなく、最初から考えておく


学校と同じくらい、意外とご相談が多いのが習い事です。

ピアノ、バレエ、サッカー、水泳、テニス、ダンス、音楽、アートなど、パリにはさまざまな選択肢があります。

また、パリ市の区立コンセルヴァトワール(音楽・ダンス・演劇など)もあります。2026年度は、初心者向けの抽選申込や、経験者向けのテストなど、分野によって申込時期が設定されています。

ここで大切なのが、

「家を決めてから、近くで習い事を探そう」

ではなく、

「絶対に続けたい習い事があるなら、それを考慮して家を探す」

ということです。

例えば、お子さまが週2回バレエに通いたいのであれば、そのスタジオまで毎回30〜40分かかる場所に住んでしまうと、送迎する親御さんの負担もかなり大きくなります。

同じことは大人にも言えます。

「週に3回ジムに通いたい」

「ヨガを続けたい」

「仕事帰りにフランス語のレッスンを受けたい」

という方なら、最初からそれを住まい選びの条件に入れてしまった方が、パリ生活はずっと快適になります。


フランスで大人気な習い事 柔道教室
フランスで大人気な習い事 柔道教室

▪️パリで日本食はどのくらい手に入る?


パリでは日本食があまり食べられないのでは?」という心配をされる方もいますが、実際にはそこまで困りません。日本食専門店や日本食材を扱うスーパーはパリ市内にあります。


例えば2区のオペラ周辺には日本食のお店や食材店が集まっており、老舗の日本食材店もあります。15区やマレ地区、観光地のプランタンデパートの裏道や、シャンゼリゼ通りの裏通りにも日本食材を扱うお店があり、日常的に使う調味料や冷凍食品、米、ふりかけなどを購入することができます。


また最近では、日本食専門店だけではなく、韓国系・中国系を含むアジア系スーパーも増えています。13区や11区、19区の一部にはプチ中華街があり、その辺りで日本食の入手が可能です。


日本のスーパーとまったく同じ、というわけではありませんが、

  • 醤油

  • 味噌

  • 海苔

  • うどん

  • カレー

  • 冷凍食品

  • 豆腐

  • 調味料

など、普段の料理に必要なものは比較的手に入りやすくなっています。


一方で、日本人の駐在員さんに人気な16区には、日本食専門スーパーがないので、シャンゼリゼ通り付近のK-martや、15区のアジアンスーパーでお買い物をするといった生活スタイルになることもあります。ですので、「日本食をよく食べる家庭なのか」「週末にまとめて買うのか」「普段の食事はフランス食中心なのか」によって、住む場所のおすすめも変わります。



▪️「日本食が近い」だけで家を決めなくても大丈夫


ここは少し意外かもしれません。

駐在が決まったばかりの方は、

「日本人が多いところが安心」

「日本食スーパーが近いところがいい」

と考えがちです。

もちろん、それも大切です。

ただ、実際に数年間パリで生活することを考えると、

通勤時間、学校、習い事、スーパー、買い物、休日の過ごし方

などを全部合わせて考えた方が、満足度は高くなります。

例えば、日本食スーパーへ週1回行くために15区に住むよりも、毎日30分短く通勤できるエリアに住んで、週末にまとめて買い物をする方が、結果的に生活が楽になるご家庭もあります。

反対に、小さなお子さまがいて日本食を毎日のように使うのであれば、買い物のしやすさはかなり重要です。

ここも「正解は一つではない」ということです。


▪️パリ赴任では「家族の生活」を先に設計する


ここまで読んでいただくと分かると思いますが、パリの家探しは、

「何区が一番おすすめですか?」

という質問だけでは、本当の答えを出すのが難しいのです。

例えば、

「ご主人はラ・デファンス勤務

奥さまはフランス語学校へ通う

お子さまは日本人学校

週末は家族で買い物

日本食もよく食べる

できればジムにも通いたい」

というご家庭と、

「夫婦ともにパリ中心部勤務

子どもはインターナショナルスクール

フランス語環境を重視

外食が多い

車は使わない」

というご家庭では、当然おすすめするエリアも物件も変わります。


そのため、私は、住まい探しのご相談をいただいたときに、最初から「何区に住みたいですか?」だけを伺うのではなく、「パリでどんな生活をしたいですか?」というところからヒアリングをしています。


▪️パリ駐在前の生活立ち上げをサポートします


パリへの赴任が決まったら、住まいだけでなく、お子さまの学校や習い事など、短期間で決めなければならないことがたくさんあります。


私は、駐在員の方やご家族のご希望を伺いながら、住むエリアや物件探しから、学校選び・登録、習い事探し・登録まで、パリでの生活を始めるために必要なことを一緒に整理し、現地でサポートしています。


「どのエリアに住めばいいかわからない」「希望に合う物件を効率よく探したい」という方には、住まい探しについて。


「日本人学校とインターナショナルスクールのどちらが合うかわからない」「学校の登録や習い事探しも渡仏前に進めておきたい」という方には、教育・お子さまの生活について。

ご家族の状況やご希望に合わせて、それぞれ必要なサポートをご利用いただけます

パリでの新生活を、現地での暮らしをイメージしながら、渡仏前から一緒に準備していきましょう。パリ赴任前の住まい探し・生活立ち上げ・学校登録などのサポートについてのご相談はこちらから↓



前編では「住まい・エリア・家賃・物価」、後編では「学校・習い事・日本食・生活設計」についてご紹介しました。パリ赴任が決まったら、ぜひこの2つの記事を、渡仏前の準備に役立てていただければと思います。


⭐︎筆者について


Allofrancejp 代表 萩野アリサ

イギリス留学後、就職を機にパリへ移住。現在はパリを拠点に、日本企業のフランス進出サポートや展示会同行、駐在員の住居探し・生活セットアップなど、現地サポートサービスを提供しています。→会社概要は、こちらから。


フランスビジネスコンサルティング会社Allo France Jp 代表

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