フランスの学校選び完全ガイド|5つの選択肢とリアル事情を徹底解説
- 15 時間前
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フランスで子育てをしていると、多くの方が一度は悩むのが「子供の学校選び」です。
パリで生活や教育に関するご相談をお受けする中でも、このテーマはとても多くご相談いただきます。
また、私自身もフランスで4人の子供を育てる中で、それぞれの個性に合わせた学校選びを考えてきました。
現地校に入れるべき?
インターナショナルスクールがいい?
日本語教育はどうする?
これは駐在や移住に限らず、フランスで子育てをしているすべての方に共通する悩みです。
特に、
日本語とフランス語のバランスに迷っている
初めての子育てで制度が分からない
周りに相談できる人がいない
という場合、「何を基準に選べばいいのか分からない」状態になりやすいです。
この記事では、フランスのリアルな教育事情をもとに、自分の家庭に合う学校の選び方を分かりやすく解説します。

フランスの教育システムの基本(日本との大きな違い)
フランスの教育は、日本とかなり違います。
■ バカンス(長期休暇)がとにかく多い
夏休み:約2ヶ月(6月中旬〜の場合も)
10月末、年末年始、2月、4月:それぞれ約2週間
5月:祝日+連休多数
👉 体感としては日本の倍以上休みがあります
※インターナショナルスクールでも基本同様です
■ バカンスの過ごし方と現実(ここが一番重要)
フランス人家族は、
家族で長期旅行
地方の祖父母の家に子供を預ける
子供だけで過ごす(年齢が上がると)
👉 バカンスは「当たり前の文化」です
一方で、日本語環境のある家庭では👇
■ 駐在家庭の場合
👉 帯同する親の負担が大きくなりやすい
休みが多い
長い
頻度も高い
👉 「想像以上に大変」という声は多いです
■ 共働き・移住家庭の場合
👉 誰が子供を見るのか問題
■ 主な対応方法
公的学童(比較的安価だが積み重なると負担感あり)
私立学童(1日100ユーロ前後になるケースも)
スタージュ(短期集中型習い事)
ベビーシッター
■ 補足(長期滞在者向け)
👉 6歳以下の子供の預かり費用は、条件により税控除対象になる場合があります
👉 結論
バカンス=時間とお金の設計が必要です
■ 学校は「分業制」で動いている
勉強 → 教師
給食・生活 → 別スタッフ
学童・課外 → 別チーム
👉 日本のような「担任が全部見る」文化ではありません
■ 学校との距離感(親の関わり方がかなり違う)
授業参観なし
校内は自由に入れない(予約制)
面談は年1〜2回
さらに、
👉 PTAのような“親の強い関与”はほとんどありません
■ 保護者同士の付き合いはかなりライト
ママ会・保護者会のような文化はほぼなし
必要最低限の関係性
誕生日会に呼ばれることはあるがカジュアル
👉 日本と比べると、かなり“楽”です
(逆に「もう少しちゃんとしてほしい」と感じる人もいるくらい)
■ 学校イベントはかなりカジュアル
日本のような「入学式・卒業式の一大イベント感」はほぼありません。
卒業式もかなりシンプル
6月など夏の時期に行われることも多い
服装も自由度が高い
👉 日本のような「フォーマルな服装ルール」は基本ありません
■ 生活スタイルも日本と違う
給食は選択制
一度帰宅する子もいる
水曜は半日 or 休み
👉 共働き家庭はかなり調整が必要です
フランスの教育は、子供だけでなく「親の負担や価値観」も大きく変わる環境です。

ストライキ(Grève)がある文化 (現地公立校の場合注意が必要)
フランスでは、
👉 学校のストライキが発生することがあります
■ 特徴
主に公立校で発生
教師やスタッフが参加
学校機能が止まることもある
■ ポイントは「突然」
👉 前日や直前に連絡が来ることも珍しくありません
明日ストライキ
給食なし
学童なし
👉 予定が急に崩れることがあります
■ 共働き家庭への影響
👉 急に子供を見る必要が出る
仕事調整
シッター手配
学童確認
👉 一言でいうと「学校は常に通常通り動くとは限らない」前提が必要です
フランスの学校|5つの選択肢
① 現地公立校(École publique)
メリット
学費ほぼ無料(※給食などは別)
フランス社会に自然に溶け込める
語学力が伸びる
設備が整っている学校も多い
👉 体育館・校庭などは公立の方が充実しているケースも多いです
デメリット
学校ごとの差が大きい
言語の壁
特にパリでは、
👉 多様なバックグラウンドの子供たちが集まるため、学校によって雰囲気がかなり異なります
■ 休み時間は外が基本
寒くても外で過ごす
教室に残ることは基本できない
👉 内向的な子には負担になることも
■ 一人で過ごす選択肢が少ない
図書館がない学校もある
静かに過ごす場所が少ない
つまり、
「社交的な子」と「そうでない子」で適性が分かれやすい環境です
■ 重要:学校選び=エリア選び
学区
治安
学校の雰囲気
👉 これによって教育環境は大きく変わります
向いている家庭
長期滞在・移住
語学重視
子供の適応力が高い
② 現地私立校(École privée)
特徴
学費:数千ユーロ〜
学校差が大きい
メリット
落ち着いた環境の学校もある
教育方針が明確な場合が多い
デメリット(リアル)
👉 当たり外れが大きい
体育館なしの学校もある
校庭が狭い場合がある
スタッフ不足の学校もある
判断ポイント
👉 近さではなく質で選ぶ
向いている家庭
公立に不安がある
環境をある程度コントロールしたい
リサーチに時間をかけられる
オープンデー必須
👉 実際に見て判断
渡仏前
👉 見学代行も有効
③ インターナショナルスクール
メリット
安心感
英語環境
駐在向き
デメリット
学費が高い
現地との接点が薄い
親子共にコミュ力が求められるのが負担になる場合もある
向いている家庭
駐在員家庭や
経済的に余裕がある家庭
英語力を重視したい家庭
フランスには短期ステイ
教育方針に共感
オープンデー必須
👉 実際に見て判断
渡仏前
👉 見学代行も有効
④ モンテッソーリスクール
特徴
2歳半頃から入れる学校も多い
幼児教育として人気
メリット
自主性が育つ
小さい子には特に良い環境
子供のペースを優先にしてくれる教育
英仏語バイリンガル教育
デメリット(リアル)
中学以降の選択肢が少ない
設備はコンパクト
親の関与が必要
👉 イベント参加・運営協力など求められることも
向いている家庭
幼児期重視
時間に余裕がある
教育方針に共感
フランスには短期ステイ
英語フランス語バイリンガル教育を重視したい家庭
オープンデー必須
👉 実際に見て判断
渡仏前
👉 見学代行も有効
⑤ 日本人学校
小中学校は、郊外にあり、
日本教育維持
通学距離が課題(バス停留所が決まっている)
👉 バス通学が合わない子には負担の可能性あり
👉 パリ日本文化会館附属幼稚園 は例外的に通いやすい立地(パリ16区)

まとめ|フランス教育は“設計型”
バカンス
ストライキ
学校差
費用
条件の優先順位
学校の質
👉 柔軟な設計が必要な教育環境です
■ ご相談・サポート
学校選びが分からない
学区が分からない
家庭に合う選択を知りたい
👉 フランスでは学校・エリア・生活はすべて連動します。
単なる情報ではなく、実際に機能する形でのサポートをご提供します。
⭐︎筆者について
Allofrancejp 代表 萩野アリサ
イギリス留学後、就職を機にパリへ移住。現在はパリを拠点に、日本企業のフランス進出サポートや展示会、視察同行、駐在員の住居探しサポート・生活セットアップなど、現地サポートサービスを提供しています。→会社概要は、こちらから。





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