Japan Expo パリで見た、日本文化とフランス市場|日本の商品を売るために必要なローカライズ
- 5 日前
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私はパリを拠点に、日本人のお客様のフランス生活をサポートする一方、日本企業やブランドのフランス進出、現地でのビジネス展開、展示会出展などをサポートしています。
7月、ある企業様から、日本のアニメ・コンテンツ市場に関する市場調査と、現地でのインタビューの通訳をご依頼いただき、仕事としてJapan Expoの会場に入りました。実際に会場を歩き、出展者や来場者の様子を見ながら、インタビューの通訳を行いました。現地で直接、人の流れや商品の売れ方、ブースの雰囲気などを見ることができたことで、事前に情報を調べるだけでは分からないことをたくさん発見することができました。
▪️年に一度、パリで開催されるJapan Expo

Japan Expoは、パリで毎年夏に開催される、日本のポップカルチャーや文化を紹介する大規模なイベントです。7月上旬の暑い時期でしたが、会場にはフランス各地や国外から多くの人が集まっていました。広大な会場の中には、アニメや漫画、ゲーム関連のブースだけではなく、日本の文化や伝統を紹介する展示、商品販売、飲食、ステージパフォーマンスなど、さまざまなコンテンツが集まっていました。会場を歩いているだけでも、フランスにおける日本への関心の高さを感じることができます。

▪️フランスにおける日本アニメ市場の大きさ
今回の市場調査を通して、改めて強く感じたのが、フランスにおける日本のアニメ・漫画市場の大きさです。会場の人の多さ、商品の種類、来場者の熱気。実際にその場に立ってみると、ニュースや市場データで見る以上に、この市場の大きさをリアルに感じます。
また、会場ではさまざまなパフォーマンスも行われており、Japan Expoは単に商品を購入する場所ではなく、日本のコンテンツや文化を「体験する場所」になっていることも印象的でした。一方で、会場の規模を考えると、飲食関連のブースは意外と少ないという印象も受けました。

▪️アニメから「日本へ行きたい」へ
今回、もう一つ興味深かったのが、日本への旅行をPRするブースやステージです。
アニメ作品の「聖地」となっている地域の自治体なども参加し、作品の舞台となった地域を紹介しながら、
「ぜひ日本に来てください」
と、フランスの人たちに向けて観光をアピールしていました。
アニメや漫画をきっかけに日本に興味を持ち、その先に「実際に日本へ行ってみたい」という気持ちが生まれている。
その流れを、Japan Expoの会場で実際に見ることができました。
さらに興味深かったのは、フランスの旅行代理店が登壇し、日本旅行を自社でカスタマイズするサービスを紹介していたことです。
ステージの前には多くの人が座り、熱心に話を聞いていました。
単に「日本旅行があります」という紹介ではなく、
「あなたの興味や希望に合わせて、日本でどんな旅ができるのか」
という形で、日本旅行そのものを商品として提案しているのです。
これは、現在のフランスにおける日本人気を象徴する光景の一つだと感じました。

▪️「日本に行きたい」という若者が増えている
実は、これはJapan Expoだけで感じたことではありません。私はパリで生活している中でも、最近この変化を日常的に感じます。近所のフランス人の方と話していると、
「娘が今、一番行きたい国は日本と言っている」
「息子が日本に行くためにアルバイトをしてお金を貯めている」
そんな話を聞くことがあります。
もちろん、私の身の回りだけを見てフランス全体の傾向を判断することはできません。
それでも、以前と比べて、日本が「いつか行ってみたい遠い国」ではなく、「具体的に旅行先として選びたい国」になってきていることを、日常の中でも感じるようになりました。
特に若い世代にとって、アニメや漫画、ゲーム、音楽、ファッションなどを入口に日本を知り、そこから日本の食文化や伝統、観光地に興味を持つ。
そして最終的に、「実際に日本へ行ってみたい」という行動につながっている。
これは、日本にとって非常に大きなビジネスチャンスでもあると思います。
武道のパフォーマンスのと

▪️日本の商品が、すべて大盛況だったわけではない
今回、私がもう一つ注目したのが、日本から出展されている文化・伝統関連の商品です。
日本らしい小物、雑貨、アクセサリー、伝統的な商品など、魅力的なものがたくさん並んでいました。ただ、すべてのブースが大盛況というわけではありませんでした。もちろん、一つのイベントだけで市場全体を判断することはできません。
それでも、現場で見ていて気になったのが、
「商品そのもの」だけではなく、「見せ方や売り方」にも違いがあるのではないか
ということでした。
どのように商品を見せるのか。
どのような言葉で説明するのか。
どのタイミングでお客様に声をかけるのか。
商品の背景やストーリーをどう伝えるのか。
そして、フランスのお客様にとっての「欲しい理由」をどう作るのか。
こうした部分には、まだローカライズできる余地があるように感じました。

▪️とても印象的だった、フランスのアパレルブランド
その一方で、とても興味深かったのが、フランスのアパレルブランドが販売していたアニメ関連商品です。アニメをモチーフにしたTシャツなどを先行販売していたのですが、こちらは多くの人が集まり、非常に活気のある売り場になっていました。
同じ「日本のアニメ」というコンテンツを扱っていても、
日本から持ってきた商品
と、
フランスのブランドが、フランスの消費者に向けて商品化したもの
では、見せ方や売り方に違いがあります。
今回の市場調査では、こうした違いを実際に目で見られたことが、とても大きな収穫でした。
▪️「日本の商品だから売れる」わけではない
日本の商品をフランスで販売するとき、「日本の商品だから、日本らしさを前面に出せば売れる」とは限りません。日本人にとっては当たり前の価値や背景が、フランスのお客様には十分に伝わっていないこともあります。
反対に、日本ではあまり強調しない部分が、フランスでは商品の大きな魅力になることもあります。
だからこそ海外展開では、商品を変えるのではなく、伝え方を変えるという視点が重要なのだと思います。これは、単純に日本語をフランス語に翻訳するという話ではありません。
商品の見せ方、価格の伝え方、接客、営業のアプローチ、展示会でのブースの作り方、現地の人とのコミュニケーション。そうした一つひとつを、フランスのお客様の視点から考える必要があります。
商品の見せ方、価格の伝え方、接客、営業のアプローチ、展示会でのブースの作り方、現地の人とのコミュニケーション。そうした一つひとつを、フランスのお客様の視点から考える必要があります。


▪️日本企業・ブランドのフランス進出をサポートしています
今回、私は市場調査とインタビュー通訳という仕事でJapan Expoに入りました。実際に現地に行って、人の流れを見て、ブースを見て、出展者や来場者の話を聞く。
そこで初めて分かることがあります。
インターネットで情報を集めるだけでは分からない、
「どの商品に人が集まっているのか」
「どんな見せ方が目を引いているのか」
「どのような声かけがされているのか」
「フランスの人が何に反応しているのか」
といった、現場の温度感です。
そして今回のJapan Expoでは、日本のアニメや文化に対する関心だけでなく、そこから日本への旅行、日本の商品やサービスへの関心へと広がっていることも感じました。
フランスには、すでに日本に興味を持っている人がたくさんいます。
だからこそ、日本企業やブランドにとっては、今がフランス市場を考える一つのタイミングなのではないでしょうか。
日本企業・ブランドのフランス進出をサポートしています
私は、フランスでの市場調査、現地企業や消費者へのインタビュー、通訳、展示会出展のサポート、商談・アテンド、そしてフランス市場に合わせた販売・営業方法のローカライズなど、日本企業やブランドのフランス進出をサポートしています。
「フランス市場に興味はあるけれど、まず何を調査すればいいのか分からない」
「現地の人にインタビューをしてみたい」
「展示会に出展するけれど、現地でどう営業すればいいのか分からない」
「日本では売れている商品を、フランスでも展開したい」
「フランスのお客様に合わせた見せ方や伝え方を考えたい」
そんな企業やブランドの方は、ご相談ください。
パリにいるからこそ見えること、実際に現地で動いているからこそ分かること、そして、日本とフランスの両方の文化やビジネス感覚を理解しているからこそできる橋渡しがあります。
日本の商品やサービスを、そのままフランスに持ってくるのではなく、フランスの市場で「伝わる形」に変えていく。それが、私がフランスで行っている仕事の一つです。
⭐︎筆者について
Allofrancejp 代表 萩野アリサ
イギリス留学後、就職を機にパリへ移住。現在はパリを拠点に、日本企業のフランス進出サポートや展示会同行、駐在員の住居探し・生活セットアップなど、現地サポートサービスを提供しています。→会社概要は、こちらから。





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